有限会社アロー技研 の日記
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図面の価値
2012.01.13
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数日前、警報器~Sメータの連動遮断工事をしておりましたところ、
携帯に電話が架かって参りました。
とにかく大至急別の現場へ向かって欲しいとのこと。
よくよく尋ねてみますと、某所におきまして
水道工事業者がポリエチレン管を重機で引っ掻いた模様。
ガス供給業者の担当者が現場へ急行し、応急処置完了。
破損箇所の上流部をスクイズオフし、下流側への供給をストップしていました。
品質は維持したまま超特急で警報工事を終え、あたしも現場へ急行致しました。
まもなく道具と材料も届き、いよいよ復旧工事開始でございます。
スクイズオフ部のさらに上流1m程の箇所で、更にスクイズオフ。
第一次スクイズオフの500mm程上流部で切断。
破損箇所の500mm程下流で切断。
かくして破損箇所の撤去が完了致しました。
続いて撤去箇所に撤去管と同じ長さの新しいPE管を融着。
第二次スクイズオフを緩め、漏洩検査。
リークなきことを確認後、スクイズオフ解除。
ひしゃげたPE50の形状を復元。
ロケーティングワイヤを結線し、作業終了でございます。
幸い、事故にはつながりませんでしたが、危険な状態でした。
破損原因は重機による掘削ですが、設備業者だけの原因ではなく、
保管図面上のガス埋設配管ルートと実際のそれが違い過ぎている点も大きな要因でした。
当物件の施工も製図も弊社によるものではありませんでしたが、
引き渡した後の運用面・危機管理面からも、図面管理の重要性を再認識致しました。
皆様におかれましても、この記事が何らかのお役に立てれば幸いでございます。
